たぐめものアンテナ

惹かれた、感じた、気づいた、ちょっとしたアイデア、だれかのホレボレとしたアイデア、そしてスケッチなどを綴る・描く雑記ブログです。

裏と表、古いものと新しいもの、その両方があるのが魅力 ~裏と表(1)~

公開:2018/05/5(最終更新:2018/05/8)
 
 
 

ウラとオモテ

 
 
 
ここは東京の
 
国際こども図書館。
 
その建物の中。
 
 
 
私はこの空間が好きです。
 
それは、
 
内であるんだけど、
 
外でもあるというところ。
 
 
 
写真左側の壁は、
 
建物の中なのに、
 
外壁のようなたたずまいをしている。
 
 
 

f:id:tagmemo:20180509033318j:image

 
 
 
 
実はこの外壁、
 
もともとは建物の外壁なのである。
 
それも昔の建物の。
 
 
 

f:id:tagmemo:20180509033321j:image

 
 
 
明治34年に建築された建物、
 
もしくは昭和4年に増築された箇所の外壁だそう。
 
 
 
周りの新しめの床や天井、左側の壁は、
 
平成14年に造られた比較的新しいものである。
 
 
 
その平成14年から、
 
内壁に生まれ変わった。
 
それまで外壁だったものが。
 
ソトからウチに。
 
 
 
このソトでもあるけど、
 
ウチでもあるという、
 
場がねじれているような感じが
 
なんとも私は惹かれます。
 
 
 

古いものと新しいもの

 
 
 
もう一つ、
 
私が惹かれたところ。
 
 
 
それは、
 
古いものと新しいものの両方があることで、
 
両者が双方とも際立っているということ。
 
 
 
これは私見ですが、
 
古いものばっかりでも、
 
過去の時間が凍結されたように感じるし、
 
新しいものだけだと、
 
あまりぬくもりみたいなものは感じられないように思う。
 
 
 
だがその両者が共存することによって、
 
双方が補完しあい、
 
お互いが際立つようにいつも思います。
 
 
 

空間の奥行

 
ちなみに、
 
古い方と新しい報の時間差は約75年。
 
その時間の幅の分だけ、
 
空間に奥行があるように感じました。
 
 
 
(設計:安藤忠雄(平成14年))
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここまで読んで頂きありがとうございました。
 
たぐめも でした。