新たな尺度で、オモシロいものに生まれ変わるかも…
私はいままで、実際の"地層"というものを見ても何とも思わなかったです。
そんなある時「地層は時間。」という記事を見ました。
石川初さんというランドスケープアーキテクトの方が、”東京人”という雑誌に書いた記事です。
それを見てからは、地層に興味を持ちました。
正確に言えば興味が高くなりました。
それまでも、江戸時代から現在までの地層が、詳しくわかりやすく展示している江戸東京博物館の「地層は語る」や、首都圏外郭放水路龍Q館の「地層タワー」を見て、面白いなぁと思った記憶はあります。
その記事で、石川さん曰く
東京近郊の台地では、地盤は富士山の噴火物に由来する、いわゆる関東ロームでできている。(中略)関東ロームは、1メートルあたり1万年の速さで堆積したといわれている。(中略)もちろん、堆積は厳密に一定に進んだわけではないが、(後略)「東京人」2013年10月号/都市出版株式会社 P65 より引用
とのこと。
その記事の中には、世界史の色々な有名事象をポストイットに書いて、実際の地層に貼ってある写真があります。
そこに一番惹かれました。
”ポストイットで貼る”たったそれだけのこと、でも、その「たったそれだけのこと」で、目の前の地層が妙に魅力的で、リアリティのある歴史に見えてきたんです。
写真を見ないとちょっと伝わりづらいかも…
ただその写真を載せるのはどうかと思いましたので、その写真を私なりにダイアグラム化してみました。
(記事の写真の方がわかりやすい… 。実際の地層にポストイットが貼ってある方が…ウゥッ…)
過去の時間の塊であり、経過だとはわかっている地層。
でもただの土の塊にも思えてしまう地層。
それがこの尺度の追加によって、このちょっとしたことの追加によって、こんなに面白く魅力的になるとは…
もし目の前に地層があって、それが関東ロームだとしたら、自分の知っている数々の歴史の事象を、その地層にじかに貼ってみたい。
そしてじっくり、過去の自分の生きていない、実際にあった長い時間に、想いを馳せてみたい。
そう思いました。
同時に、ちょっとしたことなんだけど、こういう、ちょっとした新たな尺度を与えられる既存のモノ、それはまだこの世の中に沢山あるのではないか。
そんなことをじっくり考えさせてくれました。
(なかなか気づけないかもですが…)
地層、オモシロイなぁ〜
ここまで読んで頂きありがとうございました。
たぐめも でした。