何気ない小さいものが、地球規模にまで意識を連れて行ってくれます
平田昌大さんという方の「鉛筆 Pencil Journey」というのがあります。
この鉛筆は、側面に外国の名前が記載されています。
AdverTimes(アドタイ)HP鉛筆「Pencil Journey」/平田昌大「鉛筆1本で書ける距離を、地球の円周の約半分、25,000キロに換算した鉛筆。書いた距離に応じて世界を旅をしている気分になる。」
鉛筆を使用した分が、どのくらいの距離に相当するのかを実感できるというモノ。
例えば、ここまで使ったら「日本からカザフスタン」、ここまで来たら「日本からスペイン」までの距離、というのを実感できる鉛筆。
たった1本の小さな存在である鉛筆。
でもそれが、意識を地球サイズにもっていってくれる。
これを見て、何かの本で読んだ、あるモノのことを思い出しました。
それは、一本の爪楊枝に世の中にある百科事典の全ての内容を記録できる、というモノ。
例えば、百科事典の全ての文字を一文字ずつ、Aを「01」、Bを「02」、Cを「03」・・・という風に置き換える。
次に、その数字の連続したものの先頭に「0.」をつけて、ひとつの少数にする。
「0.01022105・・・」というような感じに。
そして、爪楊枝の上を「1」に、下を「0」として、さきほどの「0.01022105・・・」の位置に正確に印を付ける。
これで百科事典の完成。
百科事典の内容を復元するときは、先程の爪楊枝の印の位置を正確に読み取る。
「0.01022105・・・」という風に。
そして先程とは逆に、01を「A」、02を「B」・・・・という風に文字に変換し直せば、百科事典の内容すべてが復元できる。
ただこれは、超精密な位置に印をつける技術と超精密に読み取る技術がないとできないです。
でも技術さえあれば可能(私は素人なので簡単に言ってしまうが・・・)。
この、たった1本の、ポイッと捨ててしまう爪楊枝に、そんな莫大な情報を入れられるというのが面白いし、発想も面白いと思いました。
両方とも儚く小さな存在。
でも両方とも、もの凄く大きなものに変化する。
その変化で、意識を地球サイズまでグゥ~ッと拡張してくれるところに惹かれました。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
たぐめも でした。