たぐめものアンテナ

惹かれた、感じた、気づいた、ちょっとしたアイデア、だれかのホレボレとしたアイデア、そしてスケッチなどを綴る・描く雑記ブログです。

誰もその内部を知らなかった存在

 
 
 
 
仏像の中に大量の納入品があることが
 
わかったということである。
 
 
 
仏像は、
 
 
X線CTスキャン調査を行って
 
わかったらしい。
 
 
 

 

出典:「【#なら仏像館 】」奈良国立博物館,@narahaku_PR,2018年5月21日,17:35.Tweet.

 

 

 
 仏像の中といえば、
 
五輪塔が入っていたものも
 
見つかっていたりする。
 
醍醐寺の木像)
 
 
 
こういう発見は、
 
その仏像が壊れてしまうか、
 
もしくは意図的に壊して
 
内部を見てみないとわからない。
 
 
 
少なくとも、
 
「中に〇〇が入っている」
 
という言い伝えや
 
資料等が残されていなければ。
 
 
 
だが現代は、
 
X線等の医療機器によって、
 
壊さなくても
 
その内部を覗くことができる。
 
 
 
仏像は、
 
いつでも目の前にあった。
 
その目の前を、
 
現在を生きている人はもちろん、
 
仏像がつくられた当時から
 
現時点に至るまで、
 
沢山の人々が
 
その目の前を通り過ぎてきた。
 
 
 
でも神聖なもの。
 
その内部は
 
誰の目に触れることはなかった。
 
 
 
仏像が造られた・仏像に入れられた時から、
 
ひっそりと仏像の、
 
その向こう側に確かにあった。
 
 
 
目の前にあるにも関わらず。
 
誰も知らぬまま、
 
誰も見ぬまま。
 
ひっそりと。
 
 
 
そう思うと、
 
なんか面白さや
 
不思議な感じる。
 
神秘的な感じさえする。
 
 
 
この仏像は
 
鎌倉時代に造られたという。
 
 
 
ということは、
 
800年もの間、
 
800年という「時」の間に確かに存在した
 
何世代もの沢山の人々(その一部ではあるが)が、
 
目の前を通りすぎた
 
ということである。
 
 
 
でもその800年で、
 
たぶん誰もその中のモノは
 
見られなかった。
 
 
 
目の前にあったにも関わらず。
 
知らなかった。
 
(一部の人は知っていたかもしれないが)
 
 
 
そう考えると、
 
その膨大な時間と、
 
膨大な数の人々が
 
目の前を通り過ぎていた仏像の
 
その中のモノというのは、
 
非常に貴重なモノのように思える。
 
たとえX線画像であったとしても。
 
 
 
こういうことを知れただけで、
 
画像を見れただけで、
 
なんかうれしい。
 
おもしろい。
 
 
 
そんなことを、
 
この記事を見て思った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここまで読んで頂きありがとうございました。
 
たぐめも でした。