たぐめものアンテナ

惹かれた、感じた、気づいた、ちょっとしたアイデア、だれかのホレボレとしたアイデア、そしてスケッチなどを綴る・描く雑記ブログです。

シンプルは強い。チョットしたことが意識を地球の裏側に連れて行ってくれました。

 
 
 

はじめて見たときは・・・

 
 
 
この作品をはじめて見たときは、
 
私は何とも思わなかったです。
 
 
 
正確にいえば、
 
ガイドブックで見た時点では、
 
でありますが。
 
 
 
(写真右奥のひっくり返ったような家が作品)

越後妻有大地の芸術祭の里HP「日本に向けて北を定めよ(74°33’2”) 」(撮影:安齋重男)
 
 
 
2003年の越後妻有アートトリエンナーレ(新潟)で
 
はじめて見ました。
 
 
 
タイトルは
 
「日本に向けて北を定めよ(74°33’2”)」
 
 
 
イギリスの
 
リチャードウィルソンという作家さんが
 
作成したものです。
 
 
 
トリエンナーレの総合案内所にいた
 
学生ボランティアさんの方に、
 
「どの作品がオススメですか?」と聞いたら
 
この作品を紹介されました。
 
 
 
その時点での私の第一印象は
 
「なにが良いのか・・・!?」
 
といったものでした。
 
 
 

しばらく動けなかった

 
 
 
ですがせっかくオススメなので、
 
モノは試しにと見に行きました。
 
 
 
現地で実物を見、
 
説明文を読みました。
 
 
 
そうしたら、
 
しばらく動けませんでした。
 
見入ってしまいました・・・。
 
 
 

地球規模の作品

 
 
 
この作品、
 
家の形をした骨組みが、
 
地面にひっくり返って
 
突き刺さっています。
 
 
 
なぜ
 
ひっくり返っているのかというと、
 
作家のイギリスにある家の
 
3次元方向はそのままで
 
この場所に置いてある、
 
というモノ。
 
 
 
造りはシンプルだし
 
考え方もストレート。
 
 
 
でも、
 
たったそれだけのことで
 
私達は実際に
 
地球という
 
丸い星の上に住んでいる
 
ということを改めて体感し、
 
思い起こさせてくれました。
 
 
 
我々が今こうして居る大地の下、
 
その厚い大地のずっと向こう側に
 
確かに沢山の人たちが住んでいる・生きていることを、
 
改めて、
 
もの凄くストレートに
 
想像させてくれました。
 
 
 
そのことに感動といったら
 
ちょっと違うかもしれないが、
 
色々なことを考えさせられました。
 
 
 

忘れがちになる

 
 
 
地球は丸く、
 
大地の向こう側にも人は住んでいる、
 
という当たり前だけど忘れがちなことを、
 
このシンプルな作品で
 
思い起こさせてくれました。
 
 
 
ちょっとしたことが
 
もの凄く伝えるモノになることも、
 
同時に
 
改めて思い起こさせてくれました。
 
 
 

シンプルはつよい

 
 
 
よく「シンプルは強い」(伝わる力が強い)
 
と言いますが、
 
真理のひとつだと思います。
 
そして、
 
この作品に出会わせてくれた(オススメしてくれた)
 
学生ボランティアさんに
 
今更ながら感謝です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ここまで読んで頂きありがとうございました。
 
たぐめも でした。